こどもに多い症状と成長痛|南洲会勝浦クリニック

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こどもに多い症状と成長痛

肘内障(ちゅうないしょう) 

両親や友達と手をつないでいて、腕を引っ張られるような状態になった後などに腕を動かせない状態になります。

5歳くらいまでのこどもに多くみられます。

肘の関節の部分に骨のずれが生じることが原因ですが、同じような状態でも骨折をしている場合もあるためレントゲンでの確認を行います。

肘内障の場合はこの「骨のずれ」を整復する操作を行うと比較的早く腕を使い始めるようになります。腕を強く引っ張らないようにみんなで注意することが必要です。

こどもに多い症状と成長痛

オスグット病

両膝のお皿の下あたりに痛みが現れます。症状としては膝のお皿の下骨が突き出てきたり赤く腫れ、熱を持つ場合もあります。

多くは運動をすると痛み、休むと痛みが消失します。

上記の特徴的な症状に加え、問診(性別・年齢・スポーツ活動の有無など)やレントゲン検査、MRI検査・超音波検査などで、脛骨粗面に剥離した小さな骨のかけらなどが見られた場合には、診断が確定します。

オスグッド病は、スポーツを盛んに行っている10歳~15歳くらい(小中学生)の成長期の男の子が多いです。

適切な安静やアイシング、柔軟性の改善などで症状が改善する場合が多いですが、長期間我慢をし続けスポーツを行っていると改善が難しい場合がありますので早期の受診と対応が必要です。

こどもに多い症状と成長痛

扁平足(へんぺいそく)

転んだり捻ったりしていないのにこどもが夜になって足の痛みを非常に強く訴え、朝になったら何事もなかったようにケロッとしているといった経験のある方もいらっしゃるかと思います。
原因がはっきりしないことも多いようです。

こどもの足は、まだ骨や筋が成長過程にあるために体重がかかった時に扁平足になることがあります。
そのために足全体に負荷がかかり、痛みの原因になる場合もあります。

足の状態を細かく確認することが重要です。

こどもに多い症状と成長痛

成長痛

12歳未満のこどもにみられる下肢の痛みです。

多くは夕方から夜の時間帯で主に膝の周りを痛がりますが、撫でたり、さすったりすると痛みが軽減し落ち着きます。
そして、朝にはまったく痛みを訴えず元気に動けます。
夜中に急に泣いて起きることもあります。

痛みの原因はよくわからず、様々な検査を行っても異常を認めないこともあります。
痛みが右や左と様々で、夜間のみであれば、安心しても良いでしょう。

成長痛は、心理的な不安定性も関係していると思われます。
特に原因がなく痛みが生じる事が多く、筋肉・関節・骨などには異常がないと言われていますが、万が一異常があれば別の疾患が疑われますので昼間も痛がるなどの場合は注意が必要です。